Natsume's Blog

日々思ったこと、感じたこと、徒然なるままに。 人生最後は笑ったもの勝ち。

 

 

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2006
09/23
秋の青空
秋らしくなってきた。

「雲ひとつない空」
も好きだけど、「雲が彩る空」も好き。
雲が彩るって変だけど、雲ってそんな感じがする。

ベランダから撮った空

今日はいいお天気。
部屋の窓を全部あけた。

風がすーっと通る。
暑くもなく、寒くもなく。


気持ちいい!

快適!

一番好きな季節「秋」がもうそこまでやってきてる。

ウキウキする。出かけたくなる。
なんだか運動会をしたくなってきた。

ドライブとかもいいんじゃないかな?窓を開けてさ。


あ、私の車、車上荒しにあいましたが、何か?


秋の夜長、何があるかわかりません。
金属音が2度3度、夜中に響いたら、それは貴方の車かもしれません―
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2006
09/12
モンゴル旅行記-9 ~モンゴルという国~
私が旅行を好きな理由はたくさんある。
けど、一番の理由は「そこでしかできないもの」「そこでしか見れないもの」「そこにしかないもの」を体験するためだ。
モンゴルは、それが満載の国だった。「こんなの日本じゃ絶対ない」
毎日それの連続だった。

でも、「日本じゃ絶対にない」これがモンゴルの「当たり前」なんだよね。
自分の「当たり前」の概念が、なんてちっぽけなんだろうと思う。

日本人の祖先はモンゴル人なんだって。
そう言われると、顔つきもなんとなく似てる。
古来の風習もなんとなく似てる。

でも今、何でこんなに変わってしまったんだろう。

どっちがよくて、どっちが悪いなんてないよ。
私は何もないモンゴルも、なんでもある日本も、どっちもすごく素敵だと思う。

なんでもあるから、なにもないものに憧れるし、なにもないから、なんでもあるものに憧れる。

何もないよ。
でもね、何もないって、すごいよ。


乗馬最後の時。
BBQを終えてツーリストキャンプがある西に向かって馬を走らせる。
時刻は夜8時過ぎ。日が沈む直前だ。
乗馬も慣れてきてた。

途中、私の馬とずっと一緒に走ってくれた現地の人の馬が
みんなが走っている馬の団体と少し離れた。
二頭と二人だけになった。

広大な草原の中、先頭にも後方にも周りにも、なにもない。
開放感だけが駆け巡った。

いま、ここにあるのは、目の前の夕日と、周りの草原と、遠くに目的地のツーリストキャンプ。
夕日に向かって馬を走らせる。並足、早足、そして馬は駆け足になった。

馬が走り始めた。
夕日に向かって走った。
一日中乗馬をして、疲労も溜まっていた馬上の私の息も荒くなる。

馬が駆ける音と、私の息遣いだけの音。
夕日。
地平線。
草原。
風。
まぶしい。

開放感。
疾走感。


日本では、決して見ることのできない、体験することのできない「今」があった。

「ああ・・・すごい。ああ・・・綺麗。信じられない。」

あまりに感動して、馬上で少し泣いた。
今まで旅して来た中で、一番感動した。

この景色は日本のどこにもない。
この景色はモンゴルのどこでも見れる。

日本になくて、モンゴルにあるものなんて、本当に少ないよ。
日本はなんでもある。すごく便利な国。飽和な国。

でもね、モンゴルにあって日本にないもの、その一つ一つが大きすぎた。
見渡す限りの草原、見渡す限りの砂漠があるだろうか?
延々と続く、無数に分かれた轍だらけの道なんてある?
柵のない乗馬を体験できるか?
月があんなにも明るいなんて知ることができる?
月明かりで自分の影を見るなんて体験できる?
本当の「無音」を体験したことがあるか?
周りに山もない、完全な地平線で星空に囲まれることなんてできる?

全ての空気が違った。

どこまでも続く砂丘


この国は不便だよ。
電車は当然のように遅れ、「馬が来ないから」って乗馬の時間もいつも遅れた。
交通ルールを守ってる車なんてほとんどいないし、街はあぶなっかしくてしょうがない。
一流ホテルなのに、お湯だって出やしない。
列車や車にエアコンなんてついてないし、舗装された道なんてほとんどないし。
トイレは臭いし、水洗なんてほとんどないし。だいたいトイレなんて草原や砂漠にはないし。
電車は砂だらけになるし、暑いし、毛布はちくちくするし、やけに遅いし。
キャンプ場の電気はついたり消えたり。
草原は、実際は動物の糞だらけ。

でも誰も怒らないの。「あははーしょうがないね」ってそれで終わり。
日本では朝、電車が2分遅れただけでイライラするのに。

だってモンゴルだもの。ここはモンゴルだもの。
 
 
モンゴルは今まで体験した11カ国の中で、もっとも日本と違った。
もっとも不便だった。
でも、不便でも不満なんて何もなかった。


だって私は「モンゴル」を体験しにいったんだもの。



だってここは、モンゴルだもの

ここはモンゴル


モンゴル旅行記 終
2006
09/12
モンゴル旅行記-8
帰りたくない

「帰りたくない」


8/12(金)


起床して朝食。朝8時でもう日も出ていたのに、青空に月が浮んでいた。
青空に月
雲ひとつない、突き抜けるような青空。そこに月。綺麗だなぁ。

今日は帰る日。ゲルで荷物をまとめる。
このゲルともお別れ。快適だったなぁ。寂しいなぁ。
さようなら、ゲル

体は乗馬のおかげで、全身が筋肉痛。歩くのも痛い。
荷物を持ってなんとか車まで。
草原なので、車はすぐそこに見えるのに、そこまでがやたら遠い。
まるで、なんかの遠近法みたいだ・・・。

ツーリストキャンプのスタッフにお別れを言って、車に乗る。
さようなら。快適な2日間でした。どうもありがとう。

どこまでも草原だから、車で遠く離れてもゲルはしばらくは見えたけど、やがて見えなくなった。
しばらくは舗装されていない道を走る。
がたがた揺れながら、草原を眺める。
途中、ヤクに出会った。
ヤクだ! ヤクがいっぱい
ヤクを見るのは生まれて初めて。
ウシ科に属するみたいだけど、足まであり、引きずりそうなその長い毛が特徴的。
道路をふさいでいて、珍しかったので外に出てみたら、車は避けないのに、人間が来たらノロノロ逃げていった。ちょっと切ない。
けどかなり至近距離でヤクを見れて感激。

車は更に進み、ようやくウランバートルに到着した。
今日はデイユースでホテルを取っている。ここでいったん一休み。シャワーを浴びる。
ホテルは先日のお湯が出ないホテルだったけど、今回は事前に連絡してくれたようで、きちんとお湯が出た。

再び集まって昼食。
モンゴルは小麦料理が多く、こねて麺にして食べることが多いそう。
モンゴルうどんというべきか、最終日にしてそれが出た。
モンゴルうどん
味はなかなか美味しい。
日本のうどんほどコシがあるわけじゃないけど、麺類が好きな私としては嬉しかった。
ここのレストランでは他にモンゴル餃子、羊の肉の石焼も出て、なかなかヘビーな量だった。全部食べきれなかった。

昼食後、軽く買い物。メルクーリ・ザハへ行き、モンゴル岩塩を購入。
国営デパートに行って、スーパーでお土産品などを買った。モンゴルウォッカ、アルヒも買った。
ちなみにアルヒのお値段は80円ぐらい。安い。

買い物後、最後のイベント、民族音楽コンサートを鑑賞する。
踊りや音楽、歌などを堪能。民族楽器の音色ってやっぱりいいな。
踊り 演奏

中でも、この体の柔らかい少女たちが印象的でした。
体がやわらかい ぎょえー!
体柔らかすぎ・・・・!

その後、なぜか最後は韓国料理のお店でバイキングの夕食。
ここは同じ旅行会社の他のツアーの人たちが一斉に集まった。行きも帰りの飛行機も一緒なので、最後は一緒になる。
遊牧民のゲルにホームステイした人たち、キャンプをしながら移動し、乗馬でモンゴルを駆け巡った人たち、ハイキングをした人たち、カラコルム方面に行った人たち・・・みんな色々だけど、みんな楽しそうだった。

ホテルに戻り、荷物をまとめて、空港へと向かう。
途中、今まで一度もなかった「雨」が降ってきた。明日は雨らしい。
旅行中、一度も雨は降らなかった。運がよかった。

あっという間に空港へ到着した。
チンギスハーン空港は、建国800周年にあわせて、歴代の王?が描かれたポスターが並べられていた。
チンギスハーン空港

各種手続きをして、飛行機まで時間があったので、小さな空港の中をぶらぶら楽しむ。

そして飛行機は、深夜0時25分、JL8872便は羽田空港に向けて出発した。

機内ではいつもと違う酔い止めを飲んだため、かなり眠くて離陸から眠ってしまった。
途中からあいていた隣の席に体調の悪い初老の方が座り、ひっきりなしにスッチーがやってきてとても眠れる状況じゃなく、かなり辛かった。


8/13(土)

早朝5時前、羽田空港に到着。
「お疲れ様でした」

バスと電車を乗り継いで、家へとついたのは、7時半でした。
なんとか洗濯して、干して、シャワーを浴びて、気になってる録画したテレビを見て(←もう根性(笑))
布団へと倒れこんだのでした。

 
 
 
モンゴル

楽しかった。面白かった。刺激的だった。ちょっと辛かった。

でもとっても感動した。


<リンク>
風の旅行社
モンゴル観光協会
建国800周年記念行事
2006
09/10
モンゴル旅行記-7
曜日感覚なし

「今日って金曜日だったんだ」



8/11(金)

朝起床。昨夜おなかの調子はだいぶよくなってきた。
足が少々筋肉痛。乗馬は予想以上に体全体の力を使うことを痛感する。
今日は一日中乗馬の日。

馬は遊牧民の人たちや、スタッフが連れてきてくれる。
子供たちもお手伝い。
子供もお手伝い

長い綱を使ってつれてきてくれたりもした。
引っ張ってつれてくる

昨日と同じ馬に乗り、スタート。
今日は、昨日とは違う道を進むことに。

少し歩くと、あっという間にツーリストキャンプが見えなくなった。
乗馬は少し慣れてきたので、早足が多くなってきた。早足が一番体に負担がかかるため、かなり疲れる。
まるでマラソンをしているような感覚になる。

草原はねずみの巣が多く穴が多いため、穴に馬が躓いて転ぶこともあるので、安全のためあまり駈け足で走れない、と言われた。
それでも安全なところでは、駆け足をしてくれた。

生まれて初めて、まさに「走っている」馬に乗った。
並足、早足とは、リズムが全く変わる。
馬のリズムにあわせて、自分も跳ねるような感覚になる。
お尻は浮く。自分の太ももに力を入れないと、落ちそうになる。
乗馬の選手が前かがみになる気持ちがわかった。そうしたほうがバランスを取りやすい。
鐙が外れそうになる。ちょっとビビる。
それでも。

気持ちいいー!!!

もちろん、馬の全速力はこんなんじゃない。
でも大草原の中、馬が走り出し、風を受ける。
気持ちサイコー
こんなスケールで走るんだもん。気持ちよくないはずがない。

そんな感じで午前中は休憩を挟みながら3時間ほど乗馬。
天気もよく、気温も長袖を羽織ってちょうどいいぐらいの、まさにベストな気候だった。
気持ちよかったなー最高の気分だった。

昼食のため、いったんツーリストキャンプに戻る。
今日はカレーだった。ちょっと見た目が面白い。この盛り付けはモンゴルでは普通らしい。味も美味しい。
昼食 カレー

ツーリストキャンプの料理はどれも美味しかった。

しばらくゲルで休憩し、再び乗馬へ。
午後は午前中より更に遠く、更に早足が多くなった。たまに駆け足もあった。

馬上で周りを落ち着いてみる余裕も出てきた。
本当に360度の草原。それしか表現のしようがない。
草原だー! 草原だけ

休憩中にくつろぐ遊牧民のお父さんと馬。
休憩お父さん

どれだけ草原が続いているんだろう。
横浜から富士山ぐらいは草原なんじゃないか、それぐらい草原だけがずっと続いていた。

今日の夕飯は、他のツアーの人たちと合流してバーベキュー。
すでに他のツアーの人たちが始めていた。

草原の、ど真ん中でのバーベキュー。ツーリストキャンプの料理長さんが出張で来てくれたようだ。
自然の中でご飯を食べると、いつも以上に美味しく感じる。

馬は繋ぐわけでもなく、草原に放置。でも誰も逃げないで、黙々と草を食べていた。

バーベキューを楽しみ、しばらく草原で休憩。
この年になって、鬼ごっこみたいなことをやりながら、遊んでいた。

みんな笑顔だった。

そして、ツーリストキャンプへ戻る。もう戻ったら乗馬は終わり。終わりたくないな・・・と切なくなる。
ここからはおおよそ乗馬で30分ぐらいとのこと。きっとあっという間。

夕日に向かって馬を走らせ、最後の乗馬を楽しんだ。
最後は駆け足が多かった。
最高に、気持ちよかった。忘れられない瞬間だった。

ツーリストキャンプに到着する。乗馬が終わった。
昨日、今日と付き合ってくれた馬に、何度も何度もぽんぽん叩きながら撫でながら「ありがとう」
最高の時間をありがとう。

ちょうど夕日は沈んだ直後だった。まだ明るい。
昨日とは違う夕日が見れた。
夕日

シャワーまで時間があったので、ゲルの中で談笑していると、突然電気が切れた。
電力を供給している車が故障したのかもしれない。
私はちょうど外に水を貰いにいってたのだが、外は月明かりで明るいのに、自分のゲルに戻ったら真っ暗。
蝋燭と、懐中電灯で明かりを求めた。

蝋燭の明かりが、暖かい。

思い出したことがある。

私が小学校に入学する直前の、3/31 関東では時期外れの大雪が降った。
大雪のおかげで、関東一帯が停電した。
寒さの中、蝋燭に火を灯した。ほっとした。暖かい明かりだった。
真夜中、お父さんが「外を見てごらん。明るいから」と言った。明るい、の意味がわからなかった。
だって電気はまだきていなかったから。だけど窓を開けて理解した。外は大雪のせいで、真っ白だった。
真夜中でも白い外は明るかった。電気がきていないので、街灯は何一つ、ついていなかった。白さが際立った。

あれはもう、もう20年も前の話だ。

今、外は月明かりで明るかった。

自然の明るさ―
あの雪の白さの明るさも、今の月明かりの明るさも、忘れられない。

ゲルの中でしばらく蝋燭と懐中電灯をつけてると、電気が点灯した。直ったのかな?と思ったらすぐまた消えてしまった。

ついたり、消えたり。
「こんな草原のど真ん中、電気がつくだけでも、すごいよね」そんな話をしながらゲルの中でシャワーの順番を待った。

ポンプ式のシャワーを浴び、今日はツーリストキャンプでの最後の夜。
最後なので、キャンプのスタッフたちが、モンゴル民族の音楽と踊りのショーをやってくれるとのこと。
馬頭琴やホーミー、モンゴルの伝統的な踊りを見ながら、夜が更けていく。

民族楽器の音が好きな私は、馬頭琴が奏でる音が好きだった。深く、暖かく、重みのある、濁りのない音。長い間受け継がれてきた、ずっと奏でられてきた音。
聴きながら、明日、帰るんだ・・・そう思うと切なくなる。

最後はみんなでダンスを。
最後の夜は楽しく、みんなで笑いながら過ぎていった。

深夜2時お開き。
外に出ると、今日は雲がない。
満点の星空だった。月が満月に近いから、星の数はそんなに出ていないけど、それでも日本よりもうんと多い、満天の星空。
周りに障害物がまったくない。だから、星に包まれているような感覚になる。
白い息が出そうなほど寒かった。
それでもずっと立ち止まって空を見上げた。

この光景を、目に焼き付けたかった。

2~3分に一度、流れ星が流れた。あんなに沢山の流れ星を見たのは初めて。5~6個は見た。
願いごとをいう間もなく、あっという間に流れた。

ゲルに戻り、寒いので薪ストーブをつけた。
3日前まで、暑くて眠れなかったのに、今日は寒くて眠れない人が居る。不思議だなぁ。

今日は風がなかった。
無風、無音、静寂・・・薪が燃える音がゲルの中で静かに響く。

おやすみなさい。
2006
09/04
モンゴル旅行記-6
何もない

「何もかもが 吸い込まれる」


8/10(木)

朝起床して体調を確認。
相変わらず痛みに波はあるけど、腹痛は胃痛に変化していった。
昨日よりはマシになったかな・・・。まだ下痢は続いている様子。

ホテルの朝食をとる。
そういえば今日は日本から小泉首相が来る日で、朝からテレビはこのニュースをやっていた。

集合まで時間があったので、ウランバートルをお散歩する。
今日は初日とは違うホテルなので、街並みも違ってお散歩も楽しい。

モンゴルは文字はロシアと同じキリル文字。
タイやカンボジアと比べればまだローマ字に近いけど、全く何が書いてあるかわからない。
ウランバートルの街並み

軽くお散歩をしてホテルに帰ろうとしたら、見事道を間違えてしまった。
「多分道は繋がってるよね」ということで、ホテルの近くのゲル集落の中をショートカットして行ったら、見事に近道できた。

この道、ちょっと古き良き、という場所だった。田舎の道に似ているなぁと思った。
道を間違えたけど、結果ちょっと素敵な風景に出会えてよかった。
ゲル集落

ホテルに戻り、集合時間にはちゃんと間に合って、今朝の会話も「体調どう?」
私が腹痛から胃痛に変わった話とすると、何人かも同意。
そして他の二人は「夜中にもどした」とのこと。かなり体調が悪そうで、かわいそうだった。
私はもどしてないだけマシかな・・・なんて思う。
このあたりから、おそらく寝台列車の途中駅で買った水にあたったのではないか、という話になった。
小さな男の子が走りながら売りに来た姿はとてもけなげだったけど、その水でほぼ全員がやられたんだから、なんとも複雑。
おまけに、あの暑さで全員体力が消耗しているなかで、冷えた水を一気に飲んだのも悪かったのかもしれない。
現に唯一体調が大丈夫な人は、あの水はかなりセーブして飲んだ、とのことだった。

バスに乗り、ウランバートルを後にする。
今日は60キロ離れたツーリストキャンプへ向かう。
「20キロが舗装された道、40キロは舗装されていない道です」なんて言われ、ゴビのオフロードの道を思い出したけど「そこまで悪い道じゃないです」と言われて、少しホッとする。

舗装されたとはいえ、がたがた相変わらず揺れる。
ウランバートルから少し離れただけで、あっという間に草原と動物の景色になる。
動物は車には全く驚かない。車と動物は1メートルぐらいしか離れていないのに、驚くわけでもなく黙々と草を食べていたりする。
たまに道をふさがれる。クラクションを鳴らすと、のろのろ道をあけてくれる。全く驚かない。

日本じゃ、ありえないなぁ・・・。

草原の景色を窓から眺めながら、頭の中で曲がまわる。

まわるよ まわる 地球はまわる 何もなかった頃から同じように・・・・
と、樋口了一さんの「1/6の夢旅人2002」が。

この景色にこの曲合うなぁ~とぐるぐる頭の中でエンドレス。旅してるからかなぁ。

途中、本当の遊牧民のゲルにお邪魔する。
実際に生活しているゲルに入るのは初めて。
一番奥には必ず祭壇があり、中では馬乳を暖めていた。ヨーグルトを作っていたりもした。
牛の皮で作ったフルルと呼ばれる袋もあり、中に馬乳酒を入れて発酵させ、て馬乳酒にするらしい。
遊牧民ゲルの中 牛の袋 中央部分

ここで馬乳酒を飲む。その名の通り、馬の乳を発酵させたお酒。
飲んでみると、意外とおいしい。すっぱくて、ヨーグルトのお酒のような感じだった。
また、馬の乳のチーズも食べさせてもらったけど、これはものすごく硬く、全く砂糖を加えていないものだったので、かなりすっぱい!!味もイマイチ。
しかしこれは冬の大事な保存食になるらしい。砂糖を加えたものもあった。

ちょうどモンゴルでも夏休み時期だったので、普段はウランバートルの学校に行ってる子供たちが両親を手伝うために、ゲルでしばらく生活をしているところだった。
モンゴルの子供たちは、夏休みのほとんどをこうして過ごしているそうだ。

馬の乳を搾る時間でもあったので、見させてもらうことに。
男性が子馬を連れて、母馬の乳を吸わせ、出やすくなったところで子馬を離して、乳搾りをするそうだ。
男性の役目 女性の役目

しかし、何もないなぁ。ゲルと馬だけ。すごいや。
遊牧民の外 草原だけだなぁ 何もない外

近くでフェルト作りをしていた。
羊の毛を刈って、それを敷き詰めて、圧縮して、フェルトになるそうだ。
フェルト作り
このフェルトは冬はゲルの上にかけたり、中で敷いたりと、大変保温性に優れている。
フェルトのスリッパなど、ウランバートルではフェルト製品をよく見た。

遊牧民訪問を終え、ツーリストキャンプに向かう。
しばらくすると、ツーリストキャンプのゲルが見え、到着。

到着すると、スタッフの方が出迎えてくれた。
歓迎に絞りたてのミルクをどうぞと言われて、牛乳嫌いの私は苦笑。
一応飲んでみると、臭みがなくて、甘いミルクだった。これなら飲める。

ゲルは女性4人で泊まることに。
予想以上にちゃんとしたゲルで、中も細かいところもしっかりしているゲルだった。

ゲルは全部で10ほどあり、食事用のゲルや、風呂用のゲル、みんなが集まるバーゲルなどがあり、予想以上にしっかりしたツーリストキャンプだった。
ゲルの外 ゲルの天井 泊まるゲルの中

昼食も美味しくいただき、しばらく休憩。
おなかの痛みも減ってきて、体調もだいぶよくなってきた。

外に出てみた。
ゲル以外には、ここは草原しかない。電線もない。
草原の中にぽつんと一人。
草原にたたずむ私

ストレスフリー。完全なフリー。
外2 外3

草原は風が強かった。
大声で何か言っても、全て風に消えた。

大声で叫んだ。風に消えた。
大声で頭の中をグルグルまわっていた「1/6の夢旅人2002」を歌った。
他にも色々歌ってみた。

消えた。

全て風に消えた。


目を閉じる。
風の音だけ。草原の草が動く。
たまに、遠くに動物の鳴く声。

ストレスが、全部流れた。

モンゴルだ、今私はまさにモンゴルに居るんだ。そう感じた瞬間だった。


ゲルに戻り、乗馬の準備をする。
初めての乗馬はとても楽しみ、ちょっと不安。

ヘルメットをかぶって、チャプスと呼ばれる足を保護するものをつけ、お尻が痛くなるという事前の注意から、お尻にタオルを挟んで、万全の体制。
注意事項などを聞いて、さっそく乗ってみる。もちろん一人で乗る。
私は完全な初心者なので、おそらく一番おとなしい馬に乗せてもらった。
モンゴルの馬は日本の馬より一回り小さい。けど、乗ってみるとそれなりの高さ。でも恐怖心はなかった。

私が乗った馬。かわいい顔してる。一緒に映ってるのは遊牧民のお父さん。
私が乗った馬

乗ると、うわ、乗ってるー!すごいなー!と感激。
しかし、あまりにおとなしい馬で、「進め」の合図でおなかを強く蹴るのだが、どんなに蹴っても進んでくれない。
見かねたモンゴル人のスタッフの人が一緒に行ってくれることになった。
ホラこい!とスタッフが引っ張ると進んだ。
モンゴル人の言うことは聞く馬・・・なんだか切ない。

ようやく馬がパカパカ歩く。面白い!気持ちいい!
周りは草原だけ。たまに違う動物がいる。

柵のない乗馬。
柵のない乗馬

日本では決して体験できない。すごい開放感だった。

今日の乗馬は3時間弱。
乗馬は並足、早足、駆け足とあるが、今日は早足まで。
一番早いのは当然駆け足だが、一番上に乗ってる人に負担がかかるのは早足。
内臓がかなり揺れるので、少し早足しだけで、かなり体力を消耗した。
乗馬は、馬が走った分だけ、人間も同じように体力を消耗するらしい。

かなり楽しい乗馬だった。
こんなに楽しいとは思わなかった。

ゲルに戻り、シャワーを浴びる。シャワーゲルは一つしかないので順番。よって急いで浴びる。
ここは電気は当然きてないので、自家発電。大きな発電カーで水を温めて温水を作る。
そしてシャワーゲルの中はというと、足踏み式のポンプがあり、踏むことによってシャワーが流れてくるもの。
左右に踏みながら、運動しながらシャワーを浴びる。

面白いなぁ。よくできてるなぁ。と思う。
乗馬で十分運動したのに、まさかシャワーでもかなりの運動を強いられるとは思わなかった。

おなかの調子はまだ胃が痛んでいる。下痢は少しだけよくなった。
夕飯もそこそこする。
夕飯が終わるとちょうど夕日の時間。
電車の中で見た夕日とはまた違う感じ。すごく綺麗。幻想的。
夕日
夕日とは逆の方はこんな感じ。
夕日逆方面

日が落ち、バーゲルへと行ってみる。
他のツアーの人たちがすでに居て、話などをした。
旅行会社の人と、結構話をした。
昨日撮影隊がいた「蒼き狼」の話をすると、映画の企画から色々日本で揉めてウラ話があったようで、面白かった。
また馬乳酒を飲んだ。美味しかった。

バーゲルで色々話をし、深夜0時に終了。
外に出てみると、上着を着ていてもかなり寒い。
そして星空。だた月が満月に近かったため、いつもの星空より全然星が少ないらしい。
それでも関東の星空より全然多くて綺麗。2月に行った福島の星空を思い出した。

当然、街灯なんてない。
でも月明かりだけで、自分の影が見れる。
月明かりだけで、50mぐらい離れたトイレに行けた。

月って明るいんだな・・・初めて気づいた気がする。
夜に自分の影なんて、街灯でしか見たことがなかった。

深夜に一度起きて星空を見に行ったが、雲が出てしまってあまり見れなかった。
夜は風がすごかった。寒かった。3日前までは暑くて眠れなかったぐらいなのに。
暑かったり寒かったり、色々だな。そう思ってゲルに戻る。ゲルの中は快適だった。

明日は一日中乗馬をする。
すごく楽しみ。私は今、まさに草原の中で寝るんだ。

おやすみなさい。
2006
09/02
モンゴル旅行記-5
ザイサンの丘

「勝利の記憶 <ザイサンの丘> 」


8/9(水)

朝9時25分、ウランバートル到着。
帰りはおおよそ14時間。行きも帰りも長旅だった。

朝は半袖では寒いぐらい。
とにかく暑かった昨日とは、全く違う気候。私はこの涼しさが嬉しくて皆上着を着ているのに、一人半袖で列車を降りた。

朝食だけ食べるホテルに行き、軽く朝ご飯。
昨日の暑さや慣れない寝台列車で疲れは溜まっていた。

のに、牛乳嫌いな私に「ミルクおかゆ」が出てきたときはどうしよかと思った。
こっちのミルクおかゆは砂糖を入れて甘くしてあった。
ちょっとだけ食べて、あとはやめておいた。

この頃から、おなかの調子があまりよくない。
もともとすぐに悪くなるほうで、寝不足だと必ずおなかは壊している。
今回も寝不足できっと悪いんだろう、いつものことだろう、とあまり悪く考えない。

朝食後、泊まるホテルに移動。
今日の予定はゆったりで、午前中はホテルで休憩。午後に動くというスケジュール。

ホテル、全員の目的はもちろん「シャワー」
2日間、お風呂に入っていない。汗だらけだ。
おまけに、砂漠地方に行っていたので、体中が砂だらけ。

さっぱりしたい!
そう思って、部屋に入り、まずは私が先に行かせてもらった。

なかなかお湯が出なかったけど、なんとか出たお湯で体を洗い、髪を洗い、とにかくさっぱりする。
髪を洗ったらすごい量の砂がが出てきた。バスタブが砂で少し黒くなった。
髪の毛からあんなに砂が出てきたのは初めて。びっくりした。

シャワーを浴びてかなりすっきり。
しかし次にシャワーに入った友人が「お湯が出ない!」と嘆いていた。
何度お湯を捻っても冷水しか出てこない。

なんで?なんで?

と思って拙い英語でフロントに聞いてみた。
フロントの答えは「この時間帯はお湯が出ないんです。午後5時まで出ません」とのこと。

そんなのってあるの・・?
モンゴルだからだろうか、私はシャワーを浴びさせてもらって申し訳なかったけど、友人は冷水で洗えるところは洗ったようだ。
髪も冷水ながら、頑張って洗ったみたい。
しかもモンゴルの水は、ものすごく冷たい。高地だからだろうか。
運もあるけど、先に入った私がちょっと申し訳ない。

あとはとにかく洗濯。
日焼け対策用に着ていた上着を洗ったら、茶色い水が流れた。ああ、ここにも砂かぁ・・・と思う。

一通り落ち着いたら、睡眠。ホテルで眠れる日は少ない。
おなかの調子もよくない。いつもならない腹痛も出てきたので、とにかく少し眠る。

少し寝た後、準備をして集合場所へと行く。
すると全員の会話はやはり「お湯出た?」。全員一人目は出たけど、二人目は水しか出なかった、とのこと。
ガイドの人に聞いたら、モンゴルらしい答えが返ってきた。

モンゴルは、冷水と温水、それぞれのパイプを使って、発電所から水が流れてくる。
日本のように、各家庭でお湯を温めるという設備はないのだ。
そしてこの水道の設備はかなり老朽化が進んでおり、毎年夏に各地で工事を行い、冬に備えるとのこと。
そしてたまたま我々が泊まっていたホテルの地区が工事をしていて、10日間ほどお湯が出ない期間だった、ということだった。
ただ、ホテルもボイラーを設備しており、ホテル自身で湯を出すことも可能だが、1トンが限界で、利用客の半分しかまかなえない。よって、時間帯を決めて、お湯を供給しているとのことだった。

なるほどねー日本では考えられない理由。
冬になると-30度になるモンゴル。冬にお湯が出ないとなると、まさに死活問題になる。
夏に少しの期間、お湯が出なかったところで、冬の厳しさを考えれば、しょうがないことなんだろう。

そしてもう一つ会話は「おなかの調子どう?」
どうも私・友人を含め6人中5人がおなかの調子が悪い。
何かに当たったのかな、そんな話をしながら昼食場所へと行く。

昼食はちょっと変わったものが一品でてきた。
揚げパン?
揚げパンのようなものに、レバーをペースト状にしたものをつけて食べるのだ。
これは、美味しかった。モンゴルではピザの一種のように考えられているみたい。

ただやはり調子が悪いので、あまり食べ過ぎずにセーブした。

午後はウランバートル観光。
冬・夏の宮殿があるボグドハーン宮殿を見る。
活仏という考えが新しかった。生きたまま仏として崇められる、徳の高い人ということらしいが、8歳から活仏として選ばれた仏も居る。
確か20歳の誕生日にユキヒョウを200頭集めた特製ゲルなんかも展示されてて「すごい。。。」と思った。
宮殿の中は博物館っぽくなっていて、当時の生活様式や、動物の剥製、曼荼羅、仏像などが飾られていた。(写真撮影不可)

その後、サイザンの丘へと移動。
車である程度のぼり、その後長い石段の階段を登ると、頂上には見事なモザイク壁画。
モザイク画
ここから、ウランバートルが一望できる。
ウランバートル一望 ウランバートル一望2

ここの頂上には戦勝記念碑と、そして頂上のモザイク画はソビエト軍とモンゴル軍が日本軍と戦い勝利した様子も描かれているとのことだった。

この頃、腹痛が酷くなってきて、階段を登るのがかなりキツかった。
このあと、国営デパートに行き、お土産等を買いに行く。
あまり買い物をする機会がないので、このときにある程度まとめて買っておく。
腹痛は波があり、最も痛いときは立っていられなくなり、デパート内で座り込んでしまった。

なんとか買い物を終え、夕飯のロシア料理店へ向かう。
腹痛と下痢でほとんど食べれなかった。食べると下痢すると思うと怖くて手をつけられなかった。

料理そのものはなかなかのお味だった。食べれなかったので、せめて写真だけ。
前菜 メイン デザート
デザートのクレープのようなものは、上にのっているクリームが想像した味と全く違って、不思議な味だった。
ちょっとすっぱいような、甘みが全くないクリームだった。

この後、ホテルに戻るが、ホテルのお湯がお昼に出なかったこともあり、ガイドさんが手配をしてくれて、他のホテルの大浴場を使わせてもらうことに。
モンゴルに来てまさか大浴場に入れるとは思っておらず、全員大喜び。

お風呂に入るとおなかも少しは落ち着く。
大きな湯船があるのも嬉しい。

このホテルは、来年公開の映画「蒼き狼」の撮影隊が宿泊しているホテルだったようだ。
残念ながら反町隆史には逢えなかった。当たり前か・・・。

帰りの道でまた事故を見た。この国はとにかく車の事故が多い。
ウランバートルには3日間ぐらいしか居なかったのに、4回ほど事故をみた。
とにかく運転が荒くて、誰もルールを守らないらしい。

ホテルについて、ゆっくりする。腹痛は相変わらずだが、なんとかピークは去ったかな、という程度。
明日からは乗馬。なんとか治さないとまずい。原因は不明。確実に何かにあたったということは事実だ。
薬を飲んで、数少ないホテル泊の今日が体を休めることに徹底した。

明日の乗馬を楽しみに、おやすみなさい。

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