Natsume's Blog

日々思ったこと、感じたこと、徒然なるままに。 人生最後は笑ったもの勝ち。

 

 

[Admin]
--
--/--
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2006
08/25
モンゴル旅行記-3
何もない

「何もない でも日本にはない、何かがある」


8/7(月)

さわやかに起床。
ホテルの朝食をとって、朝の散歩をする。
朝の気温は20度ないだろう。半袖では少し肌寒いぐらい。湿度も低くてさわやかな朝。
今日は月曜日。昨日は交通量が少なかったけど、今日はとても多い。
ウランバートルは朝から元気だ。
朝のウランバートル 朝のウランバートル2

まずは24時間営業している郵便局に行き、ポストカードや切手を買う。
モンゴルらしい切手が沢山売っていて、見てるだけて楽しい。
日本も24時間営業になれば、便利なのにな、なんて思う。
各地方向けの?小さなポストのような入れ物がたくさんあって、昔の日本の郵便局ってこんなのかな、なんて想像できる。

郵便局を後にし、目の前のスフバートル広場へ。
ここはモンゴル革命の指導者の一人で、国の英雄・スフバートルの像がある広場。
広い広場の中央にスフバートルさん、青々とした空によくマッチしています。
スフバートルさん

広場でしばらくボーっとしたあと、ホテルに戻り、みんなと合流。

今日は市内観光から。
まずはガンダン寺へと向かう。
モンゴル最大の寺院・ガンダン寺はチベット仏教寺院で、社会主義の時代に極左政権によって迫害され寺院としての機能を失うも、1940年代に復活した寺だ。

モンゴル人の主な宗教はチベット仏教。チベット仏教に触れるのは初めて。
まずは入り口
ガンダン寺

そして中には26メートルの観音像があり、目が開いていたのが印象的(写真撮影不可)
他にも色々あるのだが、印象的だったのがこれ。
マニ車
これはマニ車といい、マニ車は寺院のありとあらゆるところにあり、これをぐるぐる回すのだ。
マニ車に書かれている経文には一つ一つに意味があり、全て意味が違うとのこと。
なかなか面白い。

同じ敷地内にモンゴル仏教大学なんかもあった。
建設中の建物もあって、まだまだ色々できそうな雰囲気だった。
大学など

ガンダン寺を終え、次は自然史博物館へ。(中は撮影不可)
ここの目玉は恐竜の骨格標本。
恐竜のほぼ完全な骨格標本があり、改めてその大きさにびびる。
「なぁんでこんな大きな生物が絶滅したんだろうなぁ」なんて考えたりする。
恐竜の卵の化石や、それ以外にも、モンゴルにいる動物の剥製など、かなり沢山のものを見せてもらった。
そもそも剥製なんてそんなに見る機会がないのに、数百種類の剥製を一気に見た。
大きいものから小さいものまで。雪ヒョウの剥製なんて、めったに見ることもないし、貴重な体験だった。
ここは見所満載な博物館だった。

一つ印象的だったのが、上の階はモンゴルの幼稚園生や小学生のための展示場になっているところ。
モンゴルには居ないが「世界にはこういった動物がいる」という勉強のための場所になっているのだ。
そこに居た動物たちの共通する点は「海の動物」。カモメやペンギンなど。

ああ、そっか、モンゴルって海がないんだ。周りをロシアと中国で囲まれた、海のない国なんだ。
「モンゴル人は海が憧れ」「日本に行ったら海が見たい」
旅行中、何度かこういう話を聞いた。
日本は島国で、当たり前のように海があるけど、そういう当たり前のことを忘れていた。
家に帰って世界地図を見て、改めて日本列島って素敵って思った。
日本は海に囲まれてるんだなぁ、それだけなのにちょっと幸せになった。

自然史博物館を終え、昼食の時間。
昼食場所はゲルのかたちをしたレストラン。
昼食
白い布で覆われた部分がゲル。
レストランとはいえ、初めてゲルの中に入る。
中はレストランらしく綺麗に飾られ、想像以上に涼しく、そして広かった。
夏は涼しく、冬は暖かくなるように、風が吹いたら飛ばされないように、あらゆるところに工夫が凝らされているゲルは、本当によくできていた。

ここではモンゴル餃子を食べる。
モンゴルの餃子は大きくわけて3つ。
肉まんのような調理法の「ボーズ」揚げ餃子の「ホーショール」水餃子の「バンシ」だ。
かたちは各家庭によりさまざま。中は羊の肉が入っていることが多い。
モンゴル餃子
手前がホーショール、奥左がバンシ、右がボーズ。
羊の肉は少し臭みがあるけど、美味しい。日本のような焼き餃子がないのが面白い。
しかしこの料理が出てくる前の前菜とスープがかなりの量でお腹一杯だったので、食べ切れなかった。

昼食を終え、午後は市場のメルクーリ・ザハへ。ここは肉、野菜、果物、海外の食品、チーズ、スパイスなどが置いてある代表的な市場。
ザハ1 ザハ2
市場を見るのも旅の楽しみの一つ。その国の台所事情や、本当の価格がわかるところだからだ。
買うのは旅行の後半においておいて、今日は軽く下見。
とにかく色んなものが安い。ロシアからの輸入もののキャビアは、缶詰でおおよそ300円ぐらいだった。

その後、スーパーに行ったり薬局に行ったり。朝行ったスフバートル広場にも再び行く。
朝はあんなに涼しくてさわやかだったのに、午後は本当に日差しが強くて暑かった。

そしてバスはウランバートル駅へ。
ウランバートル駅

少し時間があったので、駅前のお土産屋さんをフラフラ。
面白いものを見つける。それがコレ。
毛皮
何かの動物の毛皮なんだけど、あまりにもリアル。まさに毛皮です、さっき剥いできました状態。
耳だって口だって全部残ってる。足の爪まで残ってる。確かに毛皮だけど、これはどういう目的で購入するんだ?
これを首に巻くのか?でもにおいをかぐと獣臭がする。結構臭い。爪があたって痛い。これ、落ち着けない。
これは結構普通にあちこちで売られていて、冬の使用方法が気になるところ。
ちなみに毛はとーってもやわらかくて、気持ちよかった。

そして時間になったので、ウランバートル駅に再び。
今日はここからモンゴル唯一の電車、しかも寝台列車に乗って、東ゴビ方面のザミウンデへと向かう。
15時間近くの長い列車の旅。

地面とまったく差がない線路に感動する。
「世界の車窓から」で、こういうシーンを見たことがある。
目の前にあることが嬉しくてたまらない。
線路
線路に降りても誰も何も言わない。日本じゃ一大事なのに。ここは、モンゴルなんだなぁと思う。

そして電車がやってきた。
列車
とにかく長い長い列車。なんと20両もあるそう。
線路がホームと同じ高さのため、電車に入るときは階段を上る。早速中へと入る。
私たちは一番いいクラスの4名用のコンパートメントを2名で使うようになっている。
部屋の中はこんな感じ。
寝台1 寝台2
廊下は狭い。50センチぐらいかな。
寝台廊下

初めの感想は、思ったより大丈夫そうだな、意外とちゃんとしてそう、ということ。
一応トイレもある。お湯も自由に使えるようになっている。
モンゴルのお茶、スーティー茶を出してくれたりした。
スーティー茶は、塩が入ったしょっぱいミルクティー。
初め飲んだらびっくりするけど、これはちょっとくせになる味。

しかし、車内がかなり暑かったので、窓を開けようとしたら開かない。とにかく固い。
「開かないんですけど」と客室乗務員みたいな女の人に言ったらペンチみたいなものを持ち出し、力任せに5センチぐらいあけてくれた。これが限界らしい。

「・・・・・開いたはいいけど、どうやって閉めんの?」
結構力がありそうな、女の人が力任せに開けてくれたけど、閉めれるのか?コレ?と少々不安になる。

暑い車内に少しだけ風が入ってきて涼しい。
と、同時に砂も入ってくる。砂は窓を閉めても入ってくる。
列車の設計そのものが、かなり隙間がある状態なのである。
机を拭いても、少し経つともう砂で机がざらざらになってしまう。
日本じゃ考えられないなー、電車に乗って、砂が入ってくるなんて気にしたことないし・・・モンゴルらしいと思う。

しかし、窓から見える景色は格別。
草原と雲 草原と雲2 列車が見える

どこまでも続く草原、青い空。たまに動物たちが居たりして。
途中まであって電線がなくなると、本当に何もない。
だけど同じようで違う雲、草原、山。

見飽きることはなかったなぁ。

夕飯はお弁当を食べ、列車はゆっくりゆっくり進む。時速にすると30キロぐらいだろうか。
ヘタすると馬と速度が変わらない。ハエが追っかけてくる。
列車なのに、ゆっくりなんだなぁ。
食事をして少しうとうとしていたら「夕日が見える!」と言われて廊下に出てみる。

時刻は午後9時前。ちょうど夕日の時間だ。

カンボジアの夕日を思い出す。
でもカンボジアのときは、苦労して登った高い山から見た夕日だった。

ここは、電車の中。しかも平地。地平線が見える。
夕日に牛や馬も染まる。なんて幻想的だろう。
夕日3 夕日1 夕日2

ああ、綺麗だったなぁ・・・・。

さて、日も沈んだし、砂もかなり多くなってきたので、怪力乗務員があけた窓を閉めなければならない。
「・・・・・どーしようか」と言いながら、とりあえずチャレンジ。

「ふんがぁぁぁ!!!!」と、かなりの力を入れたら、なんと閉まりました。
怪力なオイラ。嬉しさ微妙。とりあえず閉まったのでヨシとする。
しかし窓といい、ドアといい、とにかく開かなかったし閉まらなかったり。
隣の部屋の人たちは、ドアが開かなくなったみたいで、隣から激しくドンドン壁を叩かれ、「あけてください!!」と悲痛な叫びが聞こえてきた。
隣の部屋のドアは壊れ気味だった。
私たちの部屋のドアは壊れていなかったけど、開け閉めのコツがつかめるまで10分ぐらい、ずっとドアを弄っていた。

日が沈んでから、途中で少し止まる駅で途中下車したりして、外に出る。
深夜2時ごろ出たときは星が見たかったけれど、今夜は雲が多いのと、月明かりが明るくて星はあまり見えなかった。
それでもいつも日本で見る空より、全然星はあったのだけれども。

それにしても、寝台列車は深夜になっても、車内はかなり暑い。
東のゴビ地方に向かっているため、そもそも暑い場所に行くから気温が下がらない。
おまけに砂漠地方に向かってるため、砂の量も増えてきた。
しばらくは頭は洗えない。乾燥してるので、のどをやられそうだ。
とにかく守らないといけない。

ウランバートルで購入したマスクをつけ、頭をタオルで巻いて、早々にメガネに変更して、勝負服・ジャージに着替えて臨戦態勢。
こんな感じ(ちょうど顔がわからない程度にぼけてる写真があった)
すごい格好

(奥に友人も映ってしまったが、二人そろって似たような格好)

何ごっこでしょう、これ。
私的には財前先生(By 白い巨塔)のつもりなのですが。
これ、「次の方どうぞ~」って言われたあとの「どうしました?」ってシーンね。

いいから、そういうことにして下さい。

この格好で、隣の部屋から「開けてください!」って悲痛な叫びがあった時に、急いで廊下に出たら、泣きそうな顔してようやく出れた隣の女性が「ぎょっ!」としてた。

そんな目で見ないでよ・・・。

15時間という長い列車の旅は、日が出てるときは飽きることなく風景を、日が沈んでからは、ウトウトしたり、ボーっとしたり、あの格好で白い巨塔ごっこしたり。
だって日が落ちてからはヒマだったんだもん・・・。

それにしても、暑かった。なかなか寝付けなかった。寝れる程度に涼しくなったのは、深夜2時を過ぎた頃だった。

そしてこの睡眠不足と暑さは、今までの旅の中でもっとも過酷なものとする、序曲でもあった・・・・。
スポンサーサイト
 
Comment
 
Comment Form
 Secret  
 
Trackback

 » HOME » 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。