Natsume's Blog

日々思ったこと、感じたこと、徒然なるままに。 人生最後は笑ったもの勝ち。

 

 

[Admin]
--
--/--
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2006
09/12
モンゴル旅行記-9 ~モンゴルという国~
私が旅行を好きな理由はたくさんある。
けど、一番の理由は「そこでしかできないもの」「そこでしか見れないもの」「そこにしかないもの」を体験するためだ。
モンゴルは、それが満載の国だった。「こんなの日本じゃ絶対ない」
毎日それの連続だった。

でも、「日本じゃ絶対にない」これがモンゴルの「当たり前」なんだよね。
自分の「当たり前」の概念が、なんてちっぽけなんだろうと思う。

日本人の祖先はモンゴル人なんだって。
そう言われると、顔つきもなんとなく似てる。
古来の風習もなんとなく似てる。

でも今、何でこんなに変わってしまったんだろう。

どっちがよくて、どっちが悪いなんてないよ。
私は何もないモンゴルも、なんでもある日本も、どっちもすごく素敵だと思う。

なんでもあるから、なにもないものに憧れるし、なにもないから、なんでもあるものに憧れる。

何もないよ。
でもね、何もないって、すごいよ。


乗馬最後の時。
BBQを終えてツーリストキャンプがある西に向かって馬を走らせる。
時刻は夜8時過ぎ。日が沈む直前だ。
乗馬も慣れてきてた。

途中、私の馬とずっと一緒に走ってくれた現地の人の馬が
みんなが走っている馬の団体と少し離れた。
二頭と二人だけになった。

広大な草原の中、先頭にも後方にも周りにも、なにもない。
開放感だけが駆け巡った。

いま、ここにあるのは、目の前の夕日と、周りの草原と、遠くに目的地のツーリストキャンプ。
夕日に向かって馬を走らせる。並足、早足、そして馬は駆け足になった。

馬が走り始めた。
夕日に向かって走った。
一日中乗馬をして、疲労も溜まっていた馬上の私の息も荒くなる。

馬が駆ける音と、私の息遣いだけの音。
夕日。
地平線。
草原。
風。
まぶしい。

開放感。
疾走感。


日本では、決して見ることのできない、体験することのできない「今」があった。

「ああ・・・すごい。ああ・・・綺麗。信じられない。」

あまりに感動して、馬上で少し泣いた。
今まで旅して来た中で、一番感動した。

この景色は日本のどこにもない。
この景色はモンゴルのどこでも見れる。

日本になくて、モンゴルにあるものなんて、本当に少ないよ。
日本はなんでもある。すごく便利な国。飽和な国。

でもね、モンゴルにあって日本にないもの、その一つ一つが大きすぎた。
見渡す限りの草原、見渡す限りの砂漠があるだろうか?
延々と続く、無数に分かれた轍だらけの道なんてある?
柵のない乗馬を体験できるか?
月があんなにも明るいなんて知ることができる?
月明かりで自分の影を見るなんて体験できる?
本当の「無音」を体験したことがあるか?
周りに山もない、完全な地平線で星空に囲まれることなんてできる?

全ての空気が違った。

どこまでも続く砂丘


この国は不便だよ。
電車は当然のように遅れ、「馬が来ないから」って乗馬の時間もいつも遅れた。
交通ルールを守ってる車なんてほとんどいないし、街はあぶなっかしくてしょうがない。
一流ホテルなのに、お湯だって出やしない。
列車や車にエアコンなんてついてないし、舗装された道なんてほとんどないし。
トイレは臭いし、水洗なんてほとんどないし。だいたいトイレなんて草原や砂漠にはないし。
電車は砂だらけになるし、暑いし、毛布はちくちくするし、やけに遅いし。
キャンプ場の電気はついたり消えたり。
草原は、実際は動物の糞だらけ。

でも誰も怒らないの。「あははーしょうがないね」ってそれで終わり。
日本では朝、電車が2分遅れただけでイライラするのに。

だってモンゴルだもの。ここはモンゴルだもの。
 
 
モンゴルは今まで体験した11カ国の中で、もっとも日本と違った。
もっとも不便だった。
でも、不便でも不満なんて何もなかった。


だって私は「モンゴル」を体験しにいったんだもの。



だってここは、モンゴルだもの

ここはモンゴル


モンゴル旅行記 終
スポンサーサイト
 
Comment
おつかれさまでしたぁ 
なんかね、最後を読み終わったところで
頭の中では”1/6 2002”が流れ出しましたよ、えぇ。

富士フイルムの「PHOTO is」じゃないけど、
写真の力って偉大だなぁ、と思った旅行記でした。

オイラも来月のお出かけ前にはデジカメ買おうっと。
ありがとうございます~! 
tanachinさん>最後までお付き合いありがとうございました♪
写真の力ってすごいですよ。ど素人がとっても、被写体がよければすごい綺麗に映りますから!だからプロが撮った写真ってすごいなーって思います。
1/6 2002は今じゃすっかりモンゴルのテーマソングになりました。
 
Comment Form
 Secret  
 
Trackback

 » HOME » 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。